住民参加支え合いフォーラム 開催しました。

2020年2月18日、フェリエ南草津・草津市立市民交流プラザ大会議室にて、「住民参加支え合いフォーラム」を開催し、80名のご参加で成功しました。

フォーラムでは、谷理事長の挨拶の後、「地域福祉を進める4つのサイクル」と題して、阪南市社会福祉協議会(第1層生活支援コーディネーター)坂上尚大氏によるご講演をいただきました。1.阪南市の概況 2.「地域福祉を進める4つのサイクル」を軸にした地域づくり 3.住民が主体となった活動の紹介を柱に1時間の講演でした。①学ぶ・知る②話し合う③計画を立てる④実行するの4つのサイクルを基本に、地域の困りごと・ニーズをしっかり把握し、住民同士でしっかり話し合い、実行可能な具体的な計画に仕上げ、無理をせず実行するという考え方を大切にしていること、コーディネーター自身が「我が事」として住民の中に入り込みともに汗を流し、専門職として持ちうる知識を最大限活用して取り組まれてきたことをじっくりお話しいただけました。また、コーディネーターとして行政にもしっかり働きかけ、制度の弱点や矛盾を補強する提案を行い、住民主体・住民主権が守られるよう努力されていることが印象的でした。

講演の後は、パネルディスカッションを行いました。

初めに、甲賀市のNPO「地域で作る土曜日夢の学習」の代表摺本氏から、生涯学習社会・共生社会のまちづくりの実践報告をいただきました。100を超える講座が、水口・土山・甲賀・甲南・信楽の各町で取り組まれ、延べ2500人のボランティアによって開催されている事、生涯学習を通じて高齢者の居場所づくりを進めるとともに、多世代参加による地域のつながり・支え合いの活動が生まれていることなど興味深い内容となりました。

続いて、長浜市西浅井町の「スマイルサポート西浅井」代表の酒井氏から、西浅井地域づくり推進協議会と社会福祉協議会の連携で「西浅井たすけあいの地域づくり推進事業」の取り組みから、日常生活にかかわる支援ニーズの調査結果、それをもとに生まれた支え合い活動「スマイルサポート西浅井」の活動状況のご報告をいただきました。移動販売による買い物困難者への支援、お買い物ツアーの実施、家の片づけなどの高齢者への生活支援、研修など、ニーズをベースに生まれた特徴的な活動が紹介されました。この活動は、「スマイルサポート西浅井」単独ではなく、自治会や行政、地域のサロン、民生委員や児童委員、老人会、地元商店、医療機関など地域の様々な人や団体(地域資源)との連携なしではできないこと、何より地域住民の参加をどこまで広げられるかが重要とのお話が印象的でした。

最後に、草津市駒井沢町のNPO法人「宅老所心」の村田理事長から、住み慣れたところで暮らし続けるために事業所と住民とのささえあいからの地域づくりについて報告いただきました。居場所は形や場所にこだわらずに作っていくことが大事で、実家の茅葺家屋を使用した「地域居酒屋(居場所)」の取り組みとそこから生まれた住民主体の「たすけあいの活動」や「スクールガード」の取り組み、ボランティアの「ぼちぼちの会」との連携、等、NPO法人として地域づくりに積極的に取り組んでいることが報告されました。

それぞれの報告の後、会場からの質問に答える形で、パネラーによるディスカッションでそれぞれの疑問に超えていただきました。パネルディスカッションの最後には、アドバイザーをお願いした阪南市、坂上氏からコメントをいただきました。

住民主体による支え合い・たすけあい活動の重要性を再確認できたフォーラムになりました。

最後に、ワーカーズコープ関西、本部長前田氏から、閉会の挨拶を行い、散会しました。

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